佐山 陽規(さやま はるき)
プロフィール
翠嵐高校卒業(高21回)。桐朋学園大学短期大学部演劇科中退。’72よりオペラ小劇場こんにゃく座において13年間の活動。その間、数々の林光氏のオペラ初演に出演。こんにゃく座在籍中のステージ数は2000回以上に及ぶ。また、退座後も、新作初演に客演、同座のジロー・オペラ大賞特別賞、音楽の友社賞の受賞に貢献した。
元々の夢であったミュージカルへの進出は1986年の「レ・ミゼラブル」初演から始まる。東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」の初演オーディションに合格し、英/ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの演出家ジョン・ケアードにより<ジャヴェール警部>に抜擢された。明瞭な日本語歌唱、演技力の伴った歌唱力でこの大役を足掛け4年、300回以上演じ続け,各方面から高い評価を受けた。
また、子供達にも親しまれているミュージカル「ピーター・パン」で演じた<フック船長>も300回に近い。2002年ニューヨークとワシントンでも上演された宮本亜門・演出、S・ソンドハイム作曲の「太平洋序曲」では、米マスコミからも〔将軍の母を演じた佐山陽規は素晴らしい〕とまでの賛辞を得た。<ジャヴェール>のような重厚な役から、「スクルージ」の<クラチット>のような優しい父親役、果ては、シェークスピアの「十二夜」で演じた<マルヴォーリオ>や「キャンディード」での<マーティン>のようなひと癖もふた癖もある役まで、幅広く演じている。また、リサイタルやコンサートも多数行っている。
ミュージカルの舞台のほか、声優の仕事も手掛け、フジTV系列で放送された人気アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」では、主要キャストである<大原部長>の声を8年にわたって担当。「ポカホンタス」「プリンス・オブ・エジプト」など、米/長編アニメの中でも、その歌声を聞かせている。また近年はTV番組などのナレーションも数多く担当している。現在、桐朋学園芸術短期大学演劇科、非常勤講師。
主な出演作品
<オペラ>
「おこんじょうるり」 / 「白墨の輪」 / 「フィガロの結婚 或いは 狂おしき一日」 / 「セロ弾きのゴーシュ」 / 「十二夜」 / 「ハムレットの時間」 / ほか
<ミュージカル>
「レ・ミゼラブル」 / 「ホフマン物語」 / 「ピーター・パン」 / 「楽園伝説」 / 「スクルージ」 / 「34丁目の奇蹟」 / 「オズの魔法使い」 / 「太平洋序曲」 / 「葉っぱのフレディ」 / 「キャンディード」 / 「森は生きている」 / 「マリー・アントワネット」 / 「トゥーランドット」 / 「ミュージカル シラノ」 /ほか
<アニメーション及び吹き替え>
「ポカホンタス」 / フジTV「こちら葛飾区亀有公園前派出所」 / 「プリンス・オブ・エジプト」 / 「アナスタシア」 / 「シンプル・ウィッシュ」 / 「アリーmyラブ」 / 「クレイドル・ウィル・ロック」 / ほか
<ナレーション・CM>
テレビ東京「ニュース・アイ」 / NHKハイビジョン「アテネ下町物語」 / サイエンス・チャンネル「奇跡の7週間」(文部科学大臣賞受賞作品) / BS-I「バーゼル・ワールド2005 日本の時計技術」 / J-sports 「Chelsea TV」 / キリン「聞き茶」CM / 「電気事業連合会」CM / ほか
コメント
翠嵐時代は演劇部と音楽部(合唱部)を掛け持ちしていました。勉強もせず、部活一筋のとても楽しい高校生活でした。おかげで今は、中学時代からの夢であったミュージカルの舞台に立ち続けております。翠嵐時代があったからこその現在です!