第12回 青春かながわ校歌祭のご報告

開催日時:2017年09月30日(土)

第12回「青春かながわ校歌祭」に参加しました。翠嵐会は第1回から連続出場をしています。今回も話題の多い校歌祭となりました。

主催 かながわ校歌振興会
共催 神奈川県教育委員会
開催日時 2017年9月30日(土)
会場 厚木市文化会館
<翠嵐会参加概要>
演目 校歌
第四応援歌
里の秋
指導・指揮 熊坂 良雄(高12回)
ピアノ伴奏 依田 慶子(高25回)
学校紹介 小泉 瑠海(2年生、音楽部部長)

<「第12回青春かながわ校歌祭」本番>

今年の参加は26校。特別招待出演の福島県立富岡高等学校「母校で校歌を歌い隊」を加えた27団体がそれぞれ特色のある演奏でステージを飾りました。

 翠嵐の出番は神奈川工業高校二溪会と幹事校の厚木東高校常盤会の間、最後から2番目でした。

翠嵐は1曲目「里の秋」、2曲目「第四応援歌」、最後に「校歌」を歌いました。もちろん、暗譜です。

毎年1曲目は校歌祭出演のコアを担ってくれる「アヒルの会」が候補曲を選定してくれます。選定のポイントは「誰でも耳にしたことがある」「暗譜でも歌える」「3回の練習で仕上げられる」です。

今年も3回の練習をして万全の状態で臨んだステージでは素晴らしいハーモニーを披露できました。

<サプライズ>

神奈川工業高校二溪会がステージの最後に次の出番を待つ翠嵐にエールを送ってくれました。サプライズのプレゼントでした。

暗転して音楽部部長小泉瑠海さんの学校紹介が始まります。そして、サプライズがまた起きました。自己紹介の後、彼女はこう挨拶しました。

「神奈川工業高校の皆さん、熱いエールをありがとうございました」

会場からは拍手が沸き起こりました。

舞台袖で聞いていた私はびっくりです。もちろん台本にありません。現在、翠嵐高校には応援部が存在せず、エールに接する機会も少ないのに咄嗟に、自然にこの言葉を発することが出来るなんて…と感激しました。

後日、二溪会の応援リーダーにお会いしたら「毎年、次の学校へエールを送っていますけど、お礼をあのような形で言われたのは初めてでした。退場中に聞こえてきて、涙が出ました」と興奮気味に挨拶されました。改めて「翠嵐の後輩は素晴らしい」と誇らしく思いました。


<史上最年少出演者>

毎年、応援歌の伴奏をしてくれる横浜翠嵐OBOG吹奏楽団の“金管隊”。そのトランペットを吹く鈴木ちひろさんは一児の母。「明日、4か月になります」と長男、一生(いっせい)君を抱いて出演しました。周囲の驚きと心配をよそに彼は母親の胸で安心して音楽に聴き入っているかのように静かに抱かれていました。母親のトランペットを子守歌に育った一生君は優しい音色を奏でるトランペット奏者になるのかな。彼は15年後に翠嵐高校に入学の予定だそうです。(笑)

<被災地から特別招待出演>

東日本大震災による福島第一原発の事故で今も一部帰宅困難地域に指定されている福島県富岡町。そこに位置する富岡高校では、全町避難が解かれた後、2年前から休校となった校舎に月に一度卒業生が集まり復興を祈り校歌を歌っているそうです。名付けて「母校で校歌を歌い隊」。彼らを第12回校歌祭参加校の総意で招待しました。

当日は富岡町から17名、神奈川県内に避難している13名、計30名が集まりました。控室で合流した時に図らずも同級生が再会し、歌う前から、涙ナミダだったそうです。

ステージに上がり、現状の報告や感謝を述べられ、校歌を高らかに歌いました。被災当時のまま残された校舎に数年経って入ったときの気持ちを生の声で聞き、観客席は静まり返りました。

各校でバス代のカンパを行ったところ、翠嵐は2万円集まるなど、目標を大きく超えました。ステージ上で山下かながわ校歌振興会会長から、「母校で校歌を歌い隊」の青木団長に手渡されました。

<「電子ピアノ」を寄付>

第12回青春かながわ校歌祭  校歌祭には翠嵐高校音楽部の皆さんが参加しています。彼らは参加するだけでなく、会場の跡片付けを率先して行い、練習には音楽部の重い電子ピアノを翠翔みらい館まで4人がかりで運んでくれます。

電子ピアノはかなりの年代物でいつ壊れてもおかしくないという代物でした。昨年は応急措置で修理して練習しましたが、今年は新品を贈ろうと校歌祭参加者に呼びかけてカンパを行いました。

富岡高校のバス代カンパとのダブルのカンパで、寄付額が懸念されましたが、10万円を超える金額が集まりました。参加者の音楽部生徒に対する感謝の気持ちの表れだと実行委員一同安堵しました。

詳しい経緯は「電子ピアノを寄付」をご覧ください。


<打ち上げ>

第12回青春かながわ校歌祭  恒例の打ち上げは「厚木アーバンホテル」で行いました。そこの小杉社長が高19回の卒業生。宴会場の少ない厚木で小杉社長のおかげで救われました。

佐藤校長、野田副校長も出席してくれました。今年1年目の副校長は高34回卒業生で練習も3回皆勤。打ち上げはドタ参も含めて56名の参加でした。

校歌合唱の後、高20回応援団長藤田君のエールで打ち上げを締めくくりました。校歌とエールはやっぱり似合います。


<次回校歌祭>

次回の校歌祭は以下の通りです。練習日程はHPに掲載しますので、ご参加ください。

【第13回青春かながわ校歌祭】

日時:2018年10月21日(日)
会場:県立青少年センター ホール
担当校:県立商工高校 雄飛会

(文責:翠嵐会音楽委員会 校歌祭実行委員会 委員長 馬場洋一)

 

<校歌祭実行委員会メンバーおよびスタッフ>
  名前 卒業回
かながわ校歌振興会
副会長
長洲 等志 高20回
 
指導・指揮 熊坂 良雄 高12回
ピアノ伴奏 依田 恵子 高25回
 
実行委員長 馬場 洋一 高20回
実行委員 有賀 伸興 高13回
加藤 英記 高18回
長谷川 均 高18回
川島 洋子 高19回
齋藤 晴雄 高19回
川上 彰久 高20回
山崎 俊一 高21回
山崎 康幸 高21回
文屋 等 高21回
佐藤 順子 高22回
里見 正憲 高24回
青木 健 高26回
平出水 昭子 高33回
杉田 祐一 高59回(校内幹事)
サポートメンバー 甲斐 由美子 元翠和会
吉田 千佳子 元翠和会
菊池 美香子 振興会
田中 幸一 高18回
藤田 敬 高20回